カート式静電噴霧器 薬剤散布の労力・コストが削減

ノズル付きカートを引きながら農薬を散布していく
【2025年5月4週号】キュウリを栽培する鹿児島市西佐多町の枇榔直生さん(27)は、作業の省力化と防除効率の向上を目的に、2023年にカート式静電噴霧器を導入。手散布と比べ作業時間が短縮、農薬の散布量が大幅に削減され、手応えを感じている。
ハウス13アールでキュウリを栽培し、1作当たり3回から4回の農薬散布を行う。これまで4時間かかっていた作業は2時間程度に短縮。飛散(ドリフト)も抑えられ、散布量は約4割削減された。
枇榔さんは「ノズルを振り回す必要がなくなり、腕への負担が軽くなった。作業時間が短縮され、繁忙期でも適期を逃さず防除できている」と話す。
「地域ではキュウリを主力とした農家が少ない。省力化を進めながら品質を高め、地域の期待に応えられる経営を目指したい」と意気込む
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