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農業共済新聞

西洋野菜を中心に年間70品目 環境配慮が信条

【2023年6月4週号】 西洋野菜を中心に年間70品目の野菜作りに取り組む坂本純崇さん(42)、知佳さん(40)夫妻は今年4月、鹿児島市松元地区から南九州市川辺町高田に移住してきた。新たな土地で人の温かみにふれながら、農薬と化学肥料を使用せずに野菜を生産するなど、自分たちの理想の農業を追求している。

南九州市を新天地に

 「2011年に発生した東日本大震災が人生を見つめ直すきっかけになった」と知佳さん。2人で「環境、健康、食、政治などに関心を持つようになり、自然に寄り添った生活がしたい」と持続可能な農業を目指し、農薬や化学肥料を使わない栽培を始めた。
 鹿児島市松元地区で農業を10年間してきたが、農地を集約し効率化したいと南九州市川辺町へ移住。集落の空き家対策に力を注いでいる高田地区在住のジェフリー・アイリッシュさんには住居を、同地区の農業法人「土里夢(どりーむ)たかた」の有村光雄さんには集約率の良い畑(200㌃)を紹介してもらい、新天地での農業生活をスタートさせた。
 

▲「自然を生かした農業が思い切りできる環境です」と純崇さん

農薬と化学肥料は不使用 持続可能な農業に意欲

 同地区に移住してまだ日は浅いが、地域の人たちの温かみを感じながら、理想の農業を追求している。広大な畑ではラディッキオ、アーティチョーク 、ズッキーニなどの西洋野菜のほか、ニンジン、カボチャ、タマネギなどの野菜を栽培。ホームページなどから個別注文にも対応する。
 純崇さんは「常に15種類程度の野菜がある状態にしていきたい。加工品も取り入れながら、ゆくゆくは畑の近くに直売所を設け、お客さまに利用してもらうのが目標」と力を込める。

 
 

▲農薬や化学肥料を使わずに育てられた野菜

 
 
 人の健康や環境を大切にしたいという思いを持ち続けている坂本さん夫妻。発酵農法など日々の勉強に力を入れる。近年は、月の満ち欠けや星座の位置で播種時期を設定するなどのバイオダイナミック農法も取り入れているという。

 
 「発生する病害虫を薬剤散布で除去するのではなく、本来の水、土など自然環境が持っている循環力を生かしたい。『家族や消費者の健康、地球』を大切にしたいという思いを野菜にのせてお客さまに届けられたら」と話す。
 

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