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農業共済新聞

完全放牧へ 規模拡大目指す

【2024年新年号】給餌から搾乳まですべて手作業で行う酪農経営を続け10年目になる西ノ村高志さん(37)。湧水町で妻の幸美さん(37)と共に乳牛30頭を飼養するほか、飼料作物14㌶を栽培する。地域に支えられながら、6次産業化や放牧酪農を目標に営農を続けてきた。

 高志さんは、代表を務める西ノ村ファームで夢だった加工場兼直売所を2023年に開業。「形になるのに約3年かかりましたが、夢が一つかないました。地元で愛されるお店にしていきたい」と力を込める。
 もう一つの夢である完全放牧に向けて歩みを進める高志さん。地道に活動を続ける中で地域の人との関わりも増え、信頼関係が少しずつできてきた。
 

(写真)直売所で販売するチーズを手に高志さん。「形になるまで約3年かかりました」

「土地を譲ってもらうことができ、放牧場を集約して1㌶まで広げられました。夢の完全放牧へ前進でき、さらにやる気が出ました。周りの支えがあってこそですね」と感謝する。
 また、粗飼料の栽培では先輩農家の力も借りながら自給率100%を達成。「協力のおかげで新鮮な生牧草を十分に与えられています。今後は輸入飼料を減らせるようデントコーンの収量を確保していきたい」と話す。
 
 

就農当時と今

 夢に向かって進み続ける西ノ村ファームだが、就農当初は苦労もあったという。
 

(写真)「今は協力し合える仲間も増えた」と笑顔を見せる高志さん

「なじみのない土地で就農したため、1、2年目は周りの人に頼ることができませんでした。素直に頼れば良かったのに、うまくできなくて」と話す。当時は幸美さんの出産も重なり、1人で作業することが多かったという。「自分は仕事に追われ、妻は初出産という、お互いに不安定な時期でした。妻には心細い思いをさせてしまいました」と振り返る。

 今後も完全放牧経営に向け、放牧場の拡大を目指す。「7㌶まで広げ、自然の中で健康的に育てながら、自分たちの労力も削減できる環境をつくれたら」と夢は広がる。
 

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