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農業共済新聞

自家産米を利用し通年提供 餅をもっと身近に

【2022年6月4週号】 「お客さまとのご縁や、周りの人とのつながりを大切にしています」と話すのは、姶良市蒲生町の「ちろす家(け)」代表の髙山信一郎さん(40)。家族で水稲(うるち米20㌃、もち米110㌃)を栽培し、年間を通して餅の製造、販売を行っている。


(写真:イベントで餅を焼く信一郎さん)

 就農以前、店頭販売や接客業を経験する中で、顧客とのコミュニケーションに魅力を感じていた信一郎さん。「何か店を出して販売、営業がしたいと思い、できることを考えた。実家で水稲を作っていたため自家産米を使った餅の販売ができるのではと思った」と餅づくりを始めた。現在、餅の製造、販売を担当している。

イベントで実演販売 正月に餅つき体験も

 出来立ての餅を提供したいと早朝から蒸し作業を始め、納品先の営業時間に合わせて配達する。平日は1日約10㌔、休日は15㌔から18㌔を製造。その他、週末には物産館やイベント会場の一角を借りて、餅の実演販売を行う。
 
 また、正月は地元の蒲生神社で営業を兼ねて餅つき・餅つき体験も行っている。「家でもち米を作る人が減り、子どもたちも餅つきを経験する機会が無くなってきている。コロナ禍で年々イベントをする機会が減っているが、子どもたちもその家族も喜んで参加してくれるので続けていきたい。餅を身近に感じてもらえるとうれしい」とほほ笑む。
 

顧客との縁に喜び 農は”いい仕事”

 商品は、蒲生町物産館「くすくす館」をはじめ地域の物産館やスーパーなどで販売する他、個別受注も行う。最近はお祝い用の一升餅や紅白餅などを製造することも増えた。「一升餅や紅白餅にはお祝いの気持ちを込めてメッセージカードをつけている。お客さまのお祝いごとに携わることができるのはとてもうれしいこと。こんなにいい仕事はない」と笑顔を見せる。

 
 
 
(写真:蒲生町物産館「くすくす館」)

 
 「餅屋といえば『ちろす家』と言われるような親しみのある存在になりたい。今後も家族全員で頑張っていけたら」と意気込む。
 
 蒲生町物産館くすくす館の井迫能久さん(48)は、「髙山さんの作る餅はとても人気で、幅広い年齢層の方が購入されています。地域の活性化のためにも力を入れてくださるので、今後も一緒に地元を盛り上げていきたい」とエールを送る。
 

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