「イエローパッション」 端境期出荷で付加価値

「おいしく食べてほしい」と河本さん
【2025年7月4週号】西之表市国上の河本幸男さん(70)は、甘みが強く出荷時期の分散につながるパッションフルーツ「イエローパッション」を栽培し、ふるさと納税の返礼品として人気を集めている。
パッションフルーツ3品種をハウス7・5アールで栽培。「ルビースター」と「サマークイーン」は6~7月の収穫だが、イエローパッションは8月から9月の初めまでが収穫期で、時期をずらして出荷でき付加価値の向上につなげている。
定年退職後に妻と栽培を始め、当初は果実が熟す前に落果するなど失敗も多かったが、高温対策の徹底や落果防止に洗濯ばさみを使うなど工夫を重ね、110グラム前後(規格の2Lサイズ相当)の大玉を安定して生産している。
河本さんは「『きれいでおいしい』と言われると励みになる」と笑顔を見せる。今後はブドウ「シャインマスカット」の栽培にも挑戦する予定だ。